2006年12月17日

ライトノベルは誰にとって「軽い」?

オンライン小説書きの藤本です。


授業のためにもさっさと設定の抜書きをすればいいのに、

なんでこんなにライトノベル全体のことばかり考えているんだろうと思いながら

今日もメモを書いているのです。

ライトノベルとJ文学はどう違うの? と聞かれて
正直困ってしまったのだけれど、
とりあえず今は「背景が違う」と言っておこうかと思う。

ライトノベルの背景にあるのは漫画・アニメ・ゲームだ。
J文学は音楽や映画、あとはやはりそれまでの小説だと思う。
そこにある差は「実写ではない画像」、要するにイラストの有無だと考える。
……重要だなあ、イラスト。

閑話休題。

ライトノベルという呼び名は、
ニフティサーブの片隅で生まれたというのが定説で、
つまり読者側からの命名だった。(『ライトノベル「超」入門』より)

ちなみに「ニート(neat)ノベル」という案もあって、
今ならきっと大誤解を生んでいたと思うのだけれど、
「ちょっと洒落てる」とか言う意味だった。
つまり、「軽い」ってのは、読者にとってほめ言葉だったんだ。

そこで話は飛躍するのだけれど、
この「軽い」というのは、
読者が読むときに身構えずにすむ、ということだったんじゃなかろうか。

つまり、
読者にはアニメや漫画の蓄積がある程度あって、
ライトノベルはその延長で書かれた小説だったから、
純文学とか中間小説より気軽に、「軽く」読めたんじゃないだろうか。

その「軽さ」には、文体の軽薄さもあったかもしれないけれど、
内容の薄さが伴うことは、必ずしもイコールではないと思う。
アニメやゲームにも、深く重く考えられた内容のものがあるように。

古典芸能がいい例かもしれない。
背景にある古典や話のつくり、歴史などを知らないと、
何をやっているのかさっぱりわからない。
それでも派手な衣装や軽妙なくすぐりを楽しんでいるうちに、
何となくその深い面白さがわかっていく……らしい。

同じように、ライトノベルを面白がれないのは
アニメや漫画(の話のつくり)に慣れ親しんでいないからじゃないだろうか。
現代でまったくアニメも漫画も触れない、ということは考えにくいから、
若い世代ほどライトノベルに違和感を抱きにくいというだけで。

ちなみに、
キャラクターに注目した古典小説の読み方(いわゆる「萌え読み」)は
漫画やアニメを文章化したことによるフィードバックだとも取れる。
ライトノベルという小説形態がなければ、別物という意識は強かったかもしれない。

閑話休題。
ようするに、漫画やゲームに親しい読み手にとって「軽い」小説、と
ライトノベルというジャンル(仮定)を捉えたとき、
ライトノベルの範囲はものすごく曖昧になり、おまけにだだっ広くなる。
でもその曖昧さが、なんとなく藤本の思うライトノベル観に嵌まるのだ。

ただ、そうなるとあまりにも主観的過ぎて、
調査範囲をどこまで広げればいいのかわからなくなるんだ……

Google

posted by 藤本 at 22:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル卒論
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